【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
あたしの説明が酷かったからか、
長谷川くんがもう一度話してくれる。
ナイスフォロー!
ありがとう、長谷川くん。
この恩は必ず返すからね!
お兄ちゃんは、何も言わず、真っ直ぐに長谷川くんを見つめる。
なんとなくその空気に飲まれて黙ってると、
すっとお兄ちゃんがあたしの前に屈んで足に触れた。
「こっち?」
湿布された右足首は、また少し腫れたように見える。
鈍く痺れるような痛み。
「あ、うん……」