【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

「俺、チィを部屋に連れていきますね。八重子さん、冷やすもの用意してもらっていいですか?」

「はいはーい」

 そんなお父さんと対照的に

 お兄ちゃんはてきぱきと冷静。

 お母さんはいつものこと。
 と平静?

 二階への階段を、『重い』と言った割りには軽々と登っていく。

 想像以上に逞しくてがっしりとしていて、男の人なんだなって改めて実感する。

 揺れる度に落ちないように腕を巻き直す。
 その密着度に、
 どんどん熱をもつあたしの右半身。

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