【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
「俺に言うより、後で叔父さんや叔母さんにちゃんと説明したほうがいい。ついこないだ事故ったばっかだし、すごく心配してたから」
「うん……後でちゃんと話すよ」
入学してすぐの接触事故。
あの時はトラックのドライバーの人と一応病院に行って、そこで連絡して、
お兄ちゃんがすぐに来てくれた。
もちろん、後でお父さんも来たけど。
あんなに慌てたお兄ちゃんを見たのは初めてだったな――。
「お兄ちゃんも、心配した?」
「……心配じゃなかったら、家の前でわざわざ待ってたりしないし」
そ、そうですよね……。
「ごめん」
「悪いと思うなら、今度からちゃんと携帯くらい持ち歩くように」
「うん、……本当、ごめんなさい」
あたしの部屋の戸をあけながら頭上からまた小さなため息。
怒ってるかなぁ? 呆れられてるよね〜。
毎度毎度。
手のかかる妹で。
「降ろすよ」
部屋に着いて、ベッドに降ろされる。