【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
今日休もうかな……。
でも、数学の『絶対提出』の課題の期限、今日だ!
まだ出してないよ〜。
「チィちゃん、大丈夫か? 朝はお父さん送ってあげるから、用意しなさい」
迷うあたしに背中を押すお父さんの一言。
「……うん、ありがとう」
あたしはマスクを持って家を出た。
九月の残暑にマスク。
息苦しいけど、鼻の傷を隠す為に考えた方法。
我ながら怪しすぎる。
逆に浮きすぎて、クラスメイトには風邪引いた?
とか心配されて目立つし。