【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜

 昨日の夜、お兄ちゃんに手伝ってもらって、思い切ってハサミをいれたのだ。

 何年ぶりに切っただろう。

「前髪が可愛い分、鼻が残念だね」

 そんな風にしみじみ言われると、余計傷つくわ由真。

「あ! あたし。いいもの持ってるよ」

「な、何?」

 コナちゃん言葉に藁にもすがる思いですぐ乗っかる。

「傷は浅いし、もうほとんどカサブタでしょ?」 

 お弁当の入ってたポーチを探りながら話すコナちゃん。

「コレとコレ、でいいかなあ?」

 見慣れない可愛いケースが二つ。

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