【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
「こ、濃くないかな?」
「コンシーラーはしっかり塗ったけど、濃くはないよ〜」
とコナちゃん。
「チィは今までノーメイクだったから、慣れないだけだよ。大丈夫! かわいいから!」
あはは! と笑いながら背中をポンって叩く由真。
簡単に二人にどうやったのか聞いてるうちに予鈴が鳴った。
「ヤバッ、もうそんな時間!? チィ、コナちゃん急ご!」
「次、数学の太田じゃない!? あいつ遅れるとうるさいよ〜」
うわ〜。最悪だぁ。
慌ただしく片付けて屋上から階段を駆け降りる。