【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
「イタタ……」
着いた足は右側。
痛くて結局ゆっくり家に入ったんだけど……。
何してもカッコつかないあたし。
でも、お兄ちゃんの方は一度も見なかった。
あたしは怒ってるんだから!
初めてのメアド交換の喜びも薄れるくらいに
あたしの心臓は呆れるくらい大騒ぎしていた。
イタズラが過ぎるよ、お兄ちゃん。
あたしのこと反応がおかしい玩具かなんかだと思ってるんじゃない!?
ただいまも言い忘れて階段を上がると、勢いよく部屋の扉を閉めた。
鞄をベッドに投げて、あたしも腰を降ろす。
はぁ。
大きく吐き出したため息と共に、派手に揺れるベッドのスプリング。