【完】あたしとお兄ちゃん〜秘密の関係!?〜
気を取り直すと
携帯を取り出した。
画面には、さっき赤外線で交換したばかりの長谷川くんの番号とメアド。
胸が小さくキュッとなった。
少し迷ってから「ともだち」にグループ分けする。
メール、来るかな?
長谷川くんはまだ部活なはず。
あたしからメールしてもいいんだよね。
高鳴る心音を聞きながら文章を作る。でもなかなか進まない。
「千衣子〜。ご飯よ〜」
え!? もう?
そうこうするうちにお母さんはパートから帰ってきて、もう夕飯。
とりあえず部屋着に着替えて階段を降りる。
匂いからすると、今日はあたしの好きなグラタンかな?