一緒
④
余裕なんかじゃなかった
俺を手放さない確実な方法だけを慶介は考えてた
それだけが嬉しい
ひとりで孤独なんじゃない
ふたりで孤独ならそれで幸せかもしれない
「慶介と一緒なら、たぶん幸せだな俺」
「俺と死んでくれるんだ?」
慶介の顔には、また穏やかな笑みが戻った
バチンっ!!!
俺の両手の手のひらと慶介の頬の間から、乾いた音が響いた
俺の手で挟み込まれた慶介の顔が、驚いて目の前の俺を見てる
目ぇ覚めた
―――なんかそんな感じだった
「バカ。違うよ
誰が死ぬんだよアホらしい」
「誠・・・え、だって」
「死なない。死んでたまっかこんなことぐらいで。二人で生きる方が幸せに決まってんじゃねーか」
言いながらまた泣けてきた
けど笑える
今日、やっと笑える
泣きながら笑うって器用なことしてる俺の手を頬から離して、不安そうな顔の慶介が俺の背中をさすりながら訊く
「・・・こんな事がこれから何回もあるぞ。イヤになって逃げないか?おまえ壊れないか?」
俺を手放さない確実な方法だけを慶介は考えてた
それだけが嬉しい
ひとりで孤独なんじゃない
ふたりで孤独ならそれで幸せかもしれない
「慶介と一緒なら、たぶん幸せだな俺」
「俺と死んでくれるんだ?」
慶介の顔には、また穏やかな笑みが戻った
バチンっ!!!
俺の両手の手のひらと慶介の頬の間から、乾いた音が響いた
俺の手で挟み込まれた慶介の顔が、驚いて目の前の俺を見てる
目ぇ覚めた
―――なんかそんな感じだった
「バカ。違うよ
誰が死ぬんだよアホらしい」
「誠・・・え、だって」
「死なない。死んでたまっかこんなことぐらいで。二人で生きる方が幸せに決まってんじゃねーか」
言いながらまた泣けてきた
けど笑える
今日、やっと笑える
泣きながら笑うって器用なことしてる俺の手を頬から離して、不安そうな顔の慶介が俺の背中をさすりながら訊く
「・・・こんな事がこれから何回もあるぞ。イヤになって逃げないか?おまえ壊れないか?」