27歳フリーター・カラオケ屋でバイト
昼間の常連ばあちゃん
時間に自由利く俺のシフトは昼だったり夜だったりぶっ通しだったり・・・

いや俺だって正直
「めんどくせーから昼か夜かに固めろよクソ支配人」
て言いたいのよ

けどまぁ

「のっくんは両方入れるかな?入れるよね?彼女とか別にいないし」

余計なお世話までつけて例の決めつけ口調で支配人にまくしたてられた日にゃ、気弱な俺は

「あぁ、はぁ、まぁ」

としか返事できねー訳ですよ


今日は昼シフト


「いらっしゃいませー」

平日の昼間は常連のじいちゃんばあちゃんが全体の大半を占める客層だ

「オニイチャン今日は昼なの?あ、フリータイムでジュースはいつものね」

「あ、はい。会員カードあります?」

「はいはい、あるわよちょっと待ってね。あ、105番の部屋ね」

―――空いてねえ

ていうかジュースいつものって何だよ?常連はアンタだけじゃねえ・・・

「あー、すみません。105号室は今使用中ですので、別のお部屋のご案内になりますがー・・・」

ていうかいつものジュースってマジ何なんだよ

「えー?いつも私ら105なのよー!」

無茶言うなよ!!

「はぁ・・・申し訳ありませんが」

「じゃあいいわよ!別の部屋で!広いとこにしてよ?あ、トマトジュースすぐ持ってきてね」

「かしこまりました~では108号室をお使いください」

トマトジュースか!!!!!!!!!


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