世界で1番アイシテル
な、なりちゃんと言えば!
「稜!あんた彼女か
好きな人でも出来たの?!」
「………は?」
突然のあたしの質問に
不思議そうに首を傾げた稜。
「とぼけたって無駄だよ?!
なりちゃんのどこが…
どこがダメなの〜っ!」
とりあえず叫ぶあたし。
そんなあたしを見た稜は
「なり?」
と、ますます不思議そう。
「そうだよ!
昨日の夜、女の人いたんでしょ?
それでなりちゃんとの
え、え、え……」
「え?」
ここまで言って
次の言葉をいうのが
恥ずかしくなってきた。
お兄ちゃんも不思議そう。
「ぇ、ぇっ……ち…
拒んだんでしょ?///」
「はあああ?」
ああ、もう!
絶対いま顔あかい!
そう確信するほど
あたしの体は火照っていた。
「お前それ、
なりが言ってたの?」
何事もないように聞き返す稜。
もうそれ以上言葉が出なくて
ただただ首を縦にふった。
すると稜は“はあ…”
と、ため息をつき一言。
「それ、姉貴でしょ。」
ああ、お姉ちゃん。
お姉ちゃんか〜。
…………
………………
……………………
「…………はああああっ?!」