世界で1番アイシテル


あたしの思考回路は

ピタリと止まった。


“付き合ってるでしょうか?”


その言葉だけに

惑わさられるあたし。


だって、あたし達

セフレでしょ?

違うの?ねぇ、稜……。


あたし、わかんないよ。


「……答えは?」



「わ、わかん、ない……。」


震える声で呟いた。


そんなあたしを見た稜は

ギブアップ?と、

笑顔で聞いてくる。

あたしは首を縦に1回振った。


「しかたねぇな、」


はやく、早く、速く、



「正解は………………、」




答えを……下さい。




























「付き合ってる。」


















涙が止まらない。


ねえ、今のは幻聴?


あたしの妄想?


あたし寝てるの?

夢じゃないの?



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