世界で1番アイシテル



その後稜は

全部教えてくれた。


あたし達が付き合ってる理由。




―――――……


(ここだけ稜sideです。)


入学した時はまだ

りんが好きだった。


そんな時になりに会った。


知らない間にセフレになってた。


最初はりんの変わりだった。


なのに、いつからか

りんじゃなくて

なりがいい、と思った。

いつでも頭に浮かぶのは

りんじゃなくて、なりの顔。



“好き。”


この二文字の感情が

すとんッと胸に落っこちた。




セフレを自分から求めたのは


なりだった。


「稜がりんを好きなのは

……わかってる。

でも、身体だけでも

稜が欲しい。」



そんなコト、真面目に言われたら

断れない。



そんな理由から始まった

セフレの関係。


だから俺が告れば

絶対に付き合えた。

でも何故かそれが嫌で

言えなかった。



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