世界で1番アイシテル



「ちょっ……翼あ///
恥ずかしいよ…。」

顔を隠して翼の頭をおす。

「あっ!ほんとだ。
りん、顔真っ赤〜。」

手の間から見えたのか
翼が嬉しそうに話す。

「嘘っ!見ないで〜っ」


―――――――――♪~
「あっ!電話!」


家の電話がなって
翼を無理やりどかす。

後ろでゎ翼が舌打ちしてる。


「はい、もしもし〜。」

『りんちゃん?
高見澤だけど…』

「あ……っ。こんにちわ。」

親戚のおばさんだった。

あたしをいつもよく
可愛がってくれる人。

でも今はおばさんから
電話がきても
ちっとも嬉しくない。

逆に、今から何を言われるか
想像しただけでため息が出る。


『あのね、何度も言うけど…
そろそろあたしの家に
来ないかしら?
1人で生活するの
大変でしょう?』



やっぱり……。
本当に何回目だろう。


あたしには両親がいない。


母親はあたしが8つの時
死んでしまった。

父親はあたしが中3の時に
好きな女の人が出来たかで
あたしを置いて
出て行ってしまった。


だけど毎月仕送りを
送ってくれているから
生活には困らないし
服代なんかのレシートを送れば
きちんと返してくれる。



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