世界で1番アイシテル


「ん〜…ごめん……。」

「ちょっと待ってて。」

翼がキッチンに向かい
タオルを取ってきてくれた。


「拭いてやるから、
じっとしてて。」

「……ぅん///」


翼は丁寧にあたしの脚を拭く。

「なあ?
お前、まぢで遊夏と…?」

「遊夏と…何?」


翼が突然真剣に聞いてくる。

顔はよく見えないけど
声のトーンでわかる。


「だから、まぢで遊夏と……
このまま付き合ってくのか?」

「…………。」

「まだ付き合って
1日もたってない。
いまなら間に…
合うんじゃねぇか?」


あたしも、そう思うよ。

言いたくても言えなかった。

だってあたし、
遊夏と結構仲良かったし
高校生になって
遊夏の付き合ってる噂わ
何度かあったけど
束縛なんて話…聞いたことない。


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