世界で1番アイシテル
泣き止んだあたしは
みんなを連れ屋上に行き
訳をはなした。
「そう………。」
「そんな事があったんだ…。」
「りんには…
重たすぎるね…。」
「両想いなのに
引っ付けないって…
あたしなら耐えらんない!」
歩、心、なりちゃん、晶らの
それぞれの優しさを感じた。
「やっぱり遊夏の束縛って
続いてたんだ……。」
なりちゃんが深刻そうに話す。
「なの、かな……?」
「「「「……………。」」」」
みんな何も言わない。
「でもね……。
あたし信じたいの…。
ずっと仲良くしてた遊夏だから
束縛はしても監禁なんか
絶対しないっ!って…。」
誰も、わかってくれない、かな?
また泣きそうになる……。
「わかるよ……。
あたしがもしりんだったら、
そう思ってると思うの。
だけど……それは、
好きな人がいないときの話じゃ
ないの?」
菜葉が言いづらそうに言う。
その通りだよね…。
どうして大切な人を傷つけてまで
好きじゃない人を選んだのか
あたしにも、わかんない。