世界で1番アイシテル


「だってえ〜深刻に悩むりん、
超可愛いのっ!」


「え〜ぇ?!
そんな理由でえ?!泣」


なりちゃんにしがみついて
ゆさゆさ揺さぶる。


「もーっごめんって。」


その後10分位みんなは笑い続けて
あたしはブーブーふてくされた。


その時間に終止符を討ったのは



「ん〜でもなあ……
りんが翼を好きなの知ってたら
遊夏のコト
止めたのに……。」




心の一言だった。

みんなは

しん…………っ

と、なって
あたしは

しゅん………っ

となる。


「……やっぱり遊夏とは…
別れたほうがいいんじゃないの?」

「そうだよ……。
束縛激しい人って
あんま別れてくれないらしいし」


「別れんなら今のうちだよ?」


みんなの優しい一言を
ちゃんと胸に刻みつつも
あたしが出した結論は
変わらなかった。




「そっ………か。
なら仕方ないよね?」

「これ以上話しても無駄だし、
教室戻ろっか。」


「そだね。てか、今何時?」


みんな一斉に携帯を出し
時間を確認する。

「えっ!もう帰りのHR
始まってる!
やばいくないっ?!」




と、ゆうことで教室に帰った後
担任には強く怒られた。







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