世界で1番アイシテル



「りん〜、説教おつかれ。
てか、今日ゲーセン行かねっ?」


ニコニコした綾が来て
肘をあたしの肩に乗せる。



「え〜っ?
今日は遊夏と帰る約束してるの。
だから無理だなあ〜…。
ごめんね?」

「なんなんだよ〜。」


綾とあたしは幼なじみ。

中学になった頃から
綾はお兄ちゃんの影響か
チャラくなりはじめて
権力は大!

あたしも綾に負けたくなくて
追いつけるよう
お姉ちゃんに色々してもらった。


でも綾は


お前はお前だから
普通でいいじゃん?


なんて呑気な事を言って
あたしを普通に戻した。

あとから聞けば
あたしが中学でバージン卒業
なんてことになったら
タダじゃおかない。
ってお姉ちゃんに言われた
かららしい。


それでもあたし達は
お互いにお互いを
必要としてる存在で
よく2人で遊んだりする。


高校に入って
翼達と仲良くなれたのも
綾のおかげ。

綾には愚痴も
恋バナだって出来る仲で
よくなりちゃんに
羨ましがられる。


「なりちゃんと遊んだら?」


にやけながら言うと
コツンっと叩かれた。



「明日開けとけよ!」


ぶっきらぼうに言うと
そそくさと帰っていた。





< 43 / 126 >

この作品をシェア

pagetop