世界で1番アイシテル
「なによ〜っ。」
そう言いつつ鞄に荷物を詰める。
「りんっ!」
ヒョイッと教室の入り口から
遊夏が顔を出した。
「あっ、遊夏〜っ。
ちょっと待ってね〜?」
急いで荷物を詰めて
みんなにバイバイをして
遊夏に駆け寄る。
「遅かった?」
「全然っ♪行こーぜ〜。」
上機嫌な遊夏の横を歩く。
こんな人が監禁?
そう思ってしまう。
「りんはどっか行きたいとこ
ある………?」
「ないよ。」
じゃあ適当にカフェで♪
そう言ったかと思えば
あたしの手を握って走り出した。
「ちょっ?!遊夏?!」