世界で1番アイシテル
店について席につく。
席に着いてから10分程で
店員が来た。
「ご注文はお決まりですか?」
「俺レモンティー♪
りんは?」
上機嫌で答える遊夏。
そんな中あたしは
メニューと睨めっこ中…。
だってここの飲み物
全部美味しいんだもん!
「ん〜と……ぢゃあ、
オレンジジュースで。」
「かしこまりました。」
ブッ!
店員と遊夏の声が混じる。
「何よ〜!」
「オレンジジュースって…
小学生じゃん(笑)!」
爆笑しながら
あたしの頭を撫でる。
「りんの髪ふわふわ〜っ♪」
あたしの髪を触りながら呟く。
ズキンっ
胸が痛んだ。
だって……翼も昨日
同じコト言ってた……。
「なありん〜?」
暗いあたしを見つけたのか
遊夏は手を離した。
「なに?」
「真面目な話あんのー。」
なんとなくだけど…
さっそく束縛?
なんて思って
少し体が強張った。
「んーじゃあ
ドリンク来たら聞くね。」
それだけ言って
ケータイをいじる。
大事な男友達のアドレスや
メール、画像とかを
micro SD にコピーしておく。