世界で1番アイシテル
「じゃーなっ
また一緒に帰ろうぜ。」
「うん、またね。」
ガチャン
遊夏とばいばいして
家の鍵を閉める。
あ〜、なんか今日は
スッキリしちゃったかも♪
遊夏が束縛しない
って言ってくれて
本当によかった!
―――――――――♪~
―――――――――♪~
「ん?なりちゃん?」
携帯がなって
ディスプレイを見ると
なりちゃんからの電話だった。
「はあーい。もしもーし。」
『っ……ん〜。
……りん〜っ!』
「えっ!なりちゃん
泣いてるの?!」
電話の奥のなりちゃんは
泣きじゃくった声で
必死にあたしの名前を呼んでた。
『りん…………〜っ。
りん〜っ』
「なりちゃん?
今どこなの?
すぐ行くから教えて。」
"団地の公園"
泣きじゃくったなりちゃんが
一生懸命言ってくれた場所は
なりちゃんが綾と何かあった時
いつも行く場所だった。