世界で1番アイシテル



俺は、知ってた。


翼がりんを
俺より前から好きだった事。


りんが翼しか男として
見れていない事。



だから勿論
2人が両想いな事も…













わかってた。









翼がりんを好きなのは

見てたらわかった。


翼はりんにだけ優しかった。

大事にしてた。


何が何でも隣にいてた。


りんは……わかりやすかった。


遊んだ時
翼の名前が出てこない日なんて
滅多になかった。


“翼がね〜…♪”


何度この言葉を
りんの声で聞いただろう。


その度に胸が痛かった。


“今、翼が泊まりに来てるから
明日めーるしよ?”



このメールがくる度
削除したのに

何回も見た。



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