君に幸せの唄を奏でよう。


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「また、夏休み明けにな。ケガするなよ」


やっと終わった…。


橘 奏の事をずーっと考えていたため、寝不足になっていた。


しかし、ここで寝てしまうと鈴木先生のありがた~~い説教を聞かなくてはならないので、我慢をした。


今日の練習に響かないようにしなくちゃ…。


「お前、大丈夫か?」


亮太が、心配そうに声をかけてくれた。


「大丈夫よ。ちょっと、寝不足で」


「そっか。あんま無理するなよ」


「大丈夫!練習は、出来るから」


みんなに迷惑をかけないようにしなくちゃ。


「お待たせ」


「待たせて、ごめん。行こうか」


帰る準備をしていた浩ちゃんと佳奈が来た。


「よし!早くご飯食べて練習しよ「お前ら、ちょっと」


突然、鈴木先生に呼ばれた。


なんだろ…?


あたし達は、お互いに顔を見合わせて教卓に行った。


「どうしたんですか?」


あたしは、先生に尋ねた。


「お前らに、文化祭のライブについて話しておかないといけない事があるんだ」


「なんですか?」


浩ちゃんが、先生に尋ねた。


「実は、文化祭のライブに出る為には、オーディションに合格しないとダメなんだ」


そうなんだ。なんか、本格的だな。


「で、オーディションの日程が、まだ決まっていないんだ。

もしかしたら、夏休み明けかもしれないし、9月の中旬かもしれない」


「アバウトですね…」


「そうなんだ。だから、いつでもオーディションを受けれるようにしといてくれ」


「あの~質問があるんですけど」


亮太が、手を挙げながら先生に言った。


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