君に幸せの唄を奏でよう。



-------
------------



疲れたぁ~。


あたしは、ベッドにダイブした。


あの後、寝不足で練習に響かないように頑張ったから余計疲れた。


やばい…眠くなってきた。もう、このまま寝ようかな…。


[~♪~♪~]


突然、携帯が鳴った。


誰だろう…?


眠たい目を擦(こす)りながら、電話に出た。


「はい、もしもし~」


「悪い。急に電話して。寝てたか?」


「……………」


ん?


「おい、もしも「橘 奏ーーーーー?!」


えっ?!なんで、橘 奏から電話?!あたし、まだ寝ぼけてるの?!


「うるせぇーーー!だから、電話ごしで叫ぶなって言ってるだろーがッ!」


怒られたから、夢じゃないわね…。


「ごめん。まさか、橘 奏から電話が掛かってくるとは、思わなかったから」


「それにしても、驚き過ぎだろう」


う…。否定できない。


だって、あの橘 奏から電話がかかってくるなんて思ってもいなかったから。


それに、橘 奏の事で悩んでたから余計にビックリした。


「で、どうしたの?急に電話かけてきて」


あたしは、橘 奏に聞いた。


「…今日、抜糸したんだ

本当は、メールしようと思ったけど、電話で言った方がいいと思ってかけた」


そっか…。あたしが気にしてるから、わざわざ電話をしてくれたんだ。


「本当によかった…。もう、大丈夫なの?」


「大丈夫だ。傷口も塞がったから、もう気にするなよ」


「うん…」


橘 奏のその優しさが、嬉しかった。



< 134 / 284 >

この作品をシェア

pagetop