君に幸せの唄を奏でよう。
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疲れたぁ~。
あたしは、ベッドにダイブした。
あの後、寝不足で練習に響かないように頑張ったから余計疲れた。
やばい…眠くなってきた。もう、このまま寝ようかな…。
[~♪~♪~]
突然、携帯が鳴った。
誰だろう…?
眠たい目を擦(こす)りながら、電話に出た。
「はい、もしもし~」
「悪い。急に電話して。寝てたか?」
「……………」
ん?
「おい、もしも「橘 奏ーーーーー?!」
えっ?!なんで、橘 奏から電話?!あたし、まだ寝ぼけてるの?!
「うるせぇーーー!だから、電話ごしで叫ぶなって言ってるだろーがッ!」
怒られたから、夢じゃないわね…。
「ごめん。まさか、橘 奏から電話が掛かってくるとは、思わなかったから」
「それにしても、驚き過ぎだろう」
う…。否定できない。
だって、あの橘 奏から電話がかかってくるなんて思ってもいなかったから。
それに、橘 奏の事で悩んでたから余計にビックリした。
「で、どうしたの?急に電話かけてきて」
あたしは、橘 奏に聞いた。
「…今日、抜糸したんだ
本当は、メールしようと思ったけど、電話で言った方がいいと思ってかけた」
そっか…。あたしが気にしてるから、わざわざ電話をしてくれたんだ。
「本当によかった…。もう、大丈夫なの?」
「大丈夫だ。傷口も塞がったから、もう気にするなよ」
「うん…」
橘 奏のその優しさが、嬉しかった。