君に幸せの唄を奏でよう。



「よし。これでいっか」


あたしは、鏡の前で服のチェックする。


服は、ボーダーのTシャツに黒のジレで、デニムのショートパンツ。


服装が決まって、朝ご飯を食べに下に降りた。


「おはよう、お父さ……あれ?」


リビングのドアを開けながら、挨拶をしたけど誰もいない。


あ、そっか。今日はお父さん休みだったんだ。


お父さんが居ない事を確認し、机の上に置いてあるお母さんの写真立ての前に立つ。


「お母さん。おはよう」


あたしは、お母さんに挨拶をした。


冷蔵庫にある物で朝食を作って食べる。朝ごはんを済ませて、食器を洗って洗面所に行き髪を整えた。


「じゃあ、行ってきます」


お母さんに言ってから、家を出てコンビニにへと向かった。




「佳奈~!」


あたしは、自転車置き場にいる佳奈に手を振った。


「唄ちゃん、おはよう」


佳奈は、笑顔で手を振ってきた。


「ごめん、待った?」


あたしは、佳奈に聞いた。


「大丈夫だよ。私もさっき来たばかりだし」


佳奈は、言ってきた。


「よかった~。じゃ、行こう」


「うん」


あたし達は、ショッピングセンターに向かった。


「どれにしようかな~」


あたしは、悩んでいた。黒のベスト付きのTシャツにするかタンクトップ付きのミニTにするか。


「う~ん……決めた!」


あたしは、ベスト付きの方を選んだ。


無難にこっちがいいわよね。


あたしは、佳奈の所に行った。


「佳奈、決まった?」


あたしは、佳奈に尋ねた。


「う~ん、今迷ってる所なの」


佳奈は、ワンピースを見ながら言った。


佳奈が選んでいるのは、柄のないバルーン風のワンピース。大人っぽくっていいと思うけど…


佳奈は、どっちかって、言うと可愛い系の方が似合う。


「佳奈。あたしが選んであげる」


「えっ。唄ちゃん?」


佳奈に似合うワンピースを見つけ連れていった。



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