君に幸せの唄を奏でよう。
俺は、風呂に入りベッドに座った。
今日は、いろいろと疲れたなぁ……
“あいつ”といい、バイトといい。
明日も6時間ぐらいか。
バイトの予定表を書いてあるカレンダーを見ながらそう思った。
詰め込みすぎだなぁ……
俺は、少し後悔しながら思った。
働く理由は、小遣い稼ぎ。自分の欲しい物は、自分で買いたいため、貯めている。
高校と大学のお金は、仕方ないが【アイツ】の金で自分の物を買うのは、嫌だ。
これが、自己満なのも分かっている。
そうでもしないと俺は----
『奏』
ドクンッ!
突然、【アイツ】の声が頭に響いてきた。
『俺は、お前に賭けたんだ』
やめろ…。
『お前なら-』
やめろおぉぉおおッ!!
ドンッ!!
気がつけば、枕を壁に投げていた。
「ハァ、ハァ……」
俺は、取り乱していた。
俺は枕を取りに行き、ベッドに寝転んだ。
クソッ………なんで思い出したんだよッ!!しかも、思い出しただけで取り乱すなよ、俺!
俺は“あの日”を思い出した自分自身に苛立った。
分かってるんだ。これが“無意味な反抗”なのも----。