私とあなたとあなた
「春香~移動教室だよ!!」
私の中1からの親友真由美が私そうに言った。
「あーごめん。ぼーっとしてた…」
「うん…ぼーっとしてたね。見てればわかるよ…あんた大丈夫?」
「うん。大丈夫……多分。」
「だから移動わ嫌なんだよね~」
そう。移動教室は
唯一私が仁を見れる時間。
いっつも仁の後ろの席になるようにって祈ってる。
幸いあいつも私も馬鹿だからクラスが違うということわあまりない。
「今回はいい席だね!」
真由美が言ってきた。
「止めてよ!聞こえたらどーすんの!?」
「いい席だねって言っただけぢゃん(笑)」
「あっ…(笑)もぉー!」
「可愛い可愛い~」
「おちょくんないで!!」
「ほらー授業はじまるぞ!」先生が言った。
私のこの大好きな時間が始まる。
大っ嫌いな数学だけど
大好きに感じられて
時間が進むのがちょう早いの。
ほんと見てるだけが
精一杯だけどすごい
恋してるなって思う。
でもその反面
彼の背中を見て
考える。
彼も私が彼を好きみたいに彼も誰かが好きなのかな?
彼の授業中の癖わ
だいぶ覚えた。
ペン回し。
あとわとなりの子と
紙でチェロをやってる(笑)可愛いなーって
思いながら私は見てる。 あと先生に指されると
すぐ耳が赤くなるの。
今も変わってないといいな…
4月前半。