【ND第3回】夏恋華~ナツレンゲ~

彼が、ゆびとゆびのあいだの水掻きを舐める。

一番汁が溜まりやすく、べたべたする場所だ。

わたしはくすぐったいのを我慢する。

むかしは、わたしがすいかの汁をこぼすと凜くんがタオルでふいてくれた。

でも、いつしかタオルは彼の舌へと変わっていた。

そこに性的な意味がこめられていることなんて、わかりきっていた。


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