【ND第3回】夏恋華~ナツレンゲ~

凜くんが、わたしのくちびるを舐める。

すいかのあまい汁がなくなるまで、何度も何度も。

きもちわるいなあ。

それでも彼の好きなようにさせておくのは、わたしが凜くんに、ライオンに食べられたくないからだ。

重い太陽が落ちていく。

銅色の空。

日に焼かれた青畳のにおい。

ああ、今日もライオンに喰らわれずに一日を終えることができた。






fin.


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