信じてるから。
―商店街[たこ焼き屋]

「えーと…ソースと和風ネギとふっくら卵…?を、全部フタパックづつ!」

「フタパック…!?……あっ3000円になります。」


俺、楠木信也は恐くて仕方ない。
それはマナの金が尽きないことだ。

先ほどコンビニでおにぎりを4つ買った。

そのあと商店街で大福を3つたいらげた。(そして俺にも2つおごった)

そして今。
たこ焼き8個入りをロッパック買った。

合計でも一万近い気がする。
普通に考えて中1でこれ程、金回りがいい奴はいない。

だいたい、あんだけ喰って俺よりチビでしかも体型もデブじゃない。


おかしい。


俺が思うにアイツの家は間違いなく金持ち。
そして何かエステとか行っている!!!
これしかない!!!!!

「楠木!!」

遠くから男の声がした。

「よっ!!!」

左手をあげてアホそうに笑う。

「安田…か」

「えっ…なんだよぉ反応薄ぅ」

「別に…」

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