信じてるから。
「しんやぁ、お待たせたぇ」

ぱたぱたとマナが俺の方に走ってくる。

安田が「おっ」と嬉しそうに言った。

「なんだよ。(キモイなぁ)」

「相変わらず可愛いなぁ~って」

「あぁ。お前、マナに惚れてたっけ…?」

「そうそう。マナちゃん可愛いよなぁ…」

「ふーん…」

「てかお前さぁマナちゃんと付き合ってないよなぁ」

「たりめぇじゃん。俺、恋愛嫌いだし」



「しんやぁ~って安田君じゃん」

マナがたこ焼きの袋をガサガサ言わせながら走って来た。

安田君っとマナが言った瞬間、安田の顔は柔らかく緩みまくった(キモイ)

「よお、マナちゃん!何、信也と買い物?」

普通なら〝デート゛って言うと思うが安田は何故か買い物って言った。
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