赤点彼女【短編】

呆然と立ちすくす。



動くことも発する言葉もでない。



というか、次にどんな行動をとればいいのか分からない。



始めに動いたのは彼女の方だった。



「ごめんね。約束守れなくて」



「えっ…と。俺こそごめん。言い出しっぺのくせに」



俺も謝るとほっとしたようにさくらの表情が緩んだ。
そして……、



「一緒に座ろ。
赤点とっちゃったけど、夏休みでも会えるのは嬉しいね」



そう言って笑った彼女はやっぱり可愛すぎて俺の表情も和らぐ。



さらに同じことを考えていたことに感動し、胸が踊る。



可愛くて素直で明るいさくらは、ちょっと頭が悪くても俺の最高の彼女です。




2010,9,6



< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ある休日の話【短編】

総文字数/1,821

恋愛(純愛)2ページ

表紙を見る
happyマジック

総文字数/34,087

恋愛(その他)111ページ

表紙を見る
にゃんことわんこ

総文字数/47,368

恋愛(その他)140ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop