男友達。
最近、「髪を染めないのか」とよく問われる。

それに対して私は「染めたくないのです」とばかり答える。

数年前の私ならば、「染めたい」と答えていたのだろうが、同級生たちを見ているうちに、染めたいとは思わなくなった。

なぜなら、まだらが嫌で仕方がないからである。


学生なのだから、髪を染める必要性も権利もないということは置いておいても、あのまだらにだけはなりたくない。

かと言って、わざわざ美容室に赴いて染めようとも思えない。

そもそも、私には髪を染める必要も意思もないのである。


私の髪は、私の周囲の男友達の好みに合わせられている。

と言っては語弊があるかもしれない。

確かに結い方は彼らの好みに合わせたりもするが、伸ばし続けている黒髪は自分の意思である。

それがたまたま彼らの好みに合っていただけ、それだけなのだ。

けれどやはり、長い黒髪が好みだと言われれば持続したくなるもの。


この先も、私は、髪を染めることも短くすることもないでしょう。
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