『あなた』へ
『ほんますまなかった・・・1人で大丈夫か?』



動揺している私に佐藤さんの声は届かない。



『ここでいいです』



家の近くまで送ってもらい、すぐに電話をかけた。



『もう少しで着くから』




怯えながら言うと完全にキレている様子の彼は待ってるから帰って来いよとだけ言い電話を切る。



『ただいま・・・』



『どこに行ってたんだよ!!』



怒鳴り付ける彼。



何も話さない私。



『泣いてるだけじゃわかんねーし

もういいわ、付き合ってらんねー別れるわ』



そう言って立ち上がる彼。



『待って!・・・ホントのこと話したら・・・別れないでくれる・・・?』



『何?』



そう言うと私は言葉を詰まらせながら今まであったことを話し出した。
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