『あなた』へ
力が全く入ってなく焦点があってない目でこっちを見ている。



・・・こんなの彼じゃない!!



『裏切ったんだから死んで詫びろよ』



いきなりそうゆうと私の首を思い切り締め付ける。



(苦・・・苦しいよ・・・)



声にならない声で叫び続ける。



(本気で殺される・・・)



そう思うと涙がこぼれ落ちる



『中々死なないね』



そう言って私から手を離して、いきなり立ち上がり部屋を出ていった。



私は喉が痛くて苦しくて咳込んだ。



もう逃げたいーー・・・。



戻ってきた彼の手を見て私は言葉が出なかった。
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