『あなた』へ
ママの家に来てもらう為彼に電話をする。



『あの・・・ママの家に来てほしいんだけど・・・』



『はっ?なんで?やだよ』



声が出ない。



『電話貸して』



ママが私から電話を取り上げ話があるからうちにきてと伝えた。



また私は泣きじゃくる。



万が一を考えてママの彼氏にも同席をしてもらうことになった。



お店の後輩の女の子も彼氏と駆け付けてくれた。



怖がる私の手をずっと握って背中をさすってくれた。



私はこんな姿を人に見せたことがないから後輩の女の子は心配していた。



(みんなに守られているのにまだこんなに怖いなんて・・・)



外から物音がする度震えた。



ピンポーン



ついに彼がやってきた。



胸がぐっと締め付けられる。
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