『あなた』へ
『彼絶対結婚してるよ

だからマヤが責任感じて一緒にいる必要ないよ』



ママに言われた私は、結婚してるなら別れられるかも知れないと思い、彼に結婚してない証拠を持ってきてもらうことにした。



『戸籍取ってきて欲しいんだけど・・・』



私は恐る恐る彼に言った。



『はっ?なんで?』



あからさまに態度が悪くなる。



『結婚してない証明して欲しいの』



もし結婚してたら付き合い続けなくて済む。



『いいけどそれでもし結婚してなかったらどう責任取ってくれるの?

結婚してなかったらどうしてくるれるの?!』



責任取る?ただ私は戸籍を見せてって言ってるだけなのに・・・)



『・・・』



私は何も言い返せずただ沈黙した。



『黙っててもわかんねーし!!』



(もしホントに結婚してなかったらまた暴力奮われるかもしれない・・・

でもそうしたらいつまでたっても真実はわからない)



『持ってきてくれないなら付き合い続けられない』



勇気を振り絞ってそう言うと先程の受け答えの繰り返しだった。



『今日持ってこなきゃいけないの?!』



観念してそう言った彼は市役所に出かけた。



これでいいんだと自分に言い聞かせて落ち着いた。
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