『あなた』へ
『はい』



そう言って渡された紙には戸籍証本と書いてあった。



『1人のしか書いてないけど・・・』



本人の分しかなくて不思議に思った私はそう尋ねた。



『はっ?なんで家族の個人情報教えなきゃいけないの?もし俺が結婚してるならここに書いてあるから!!』



そう指差したところは空欄だった。



知識が無かった私はすっかり安心しきってしまった。



『結婚してなかったんだから謝ってよ!!』



そう言われて私は謝った。
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