『あなた』へ
「ぅっうぁぁぁぁぁーーーー!!」


このあとのことはあまり覚えていない。



ただ、私は彼に会いに行ったということは覚えている。



『私どうしたらいいかわからない・・・

一緒にいたい・・・けど・・・

怖くて・・・怖くて・・・』



(いや・・・やめて!!そんなこと言うのは・・・・・・)



『じゃあ怖くないって思えるようになるまで待ってるから・・・

だからこれからも会ってもいいかな・・・?』



私の目の前にはまるで別人の彼がいた。



弱々しくて怯えるような彼は、私を罵り傷つけていた人と同一人物とは思えなかった。



(・・・騙されちゃだめ・・・)



ママには迷惑たくさんかけたと謝りに行った。



『マヤがそう決めたなら私は何も言えないよ』



そう言われた。



そして数日後には私と彼は元の関係に戻っていた。



『二度と傷つけない』



そんな言葉と共にまた2人で歩きはじめた。
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