『あなた』へ
死・・・死ぬって・・・




その言葉を聞いた瞬間背筋が凍った。



『死ぬなんて言うのずるいよ!!』



とっさに私は叫んだ。すると充電が無くなるからと言って電話を切られた。



冗談じゃない、私はすぐに電話をかけ直した。



圏外で何度もかけ直す。



たまに繋がるが電話には出ない。



『どこにいるの?!』



繋がった瞬間私は叫んだ。



『探さないで』



電話の後ろから電車の音が聞こえた。



『それじゃ時間だから』



また電話が切れた。



(そんな・・・)
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