《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

宣戦布告?

     ☆☆☆☆☆



今日もズラッと並んでる行列の
横を通り抜けて、レストランの
入口に足を踏み入れると。


えんじ色をベースにした上品な
制服姿のボーイが、うやうやしく
『いらっしゃいませ』って声を
かけてくれる。


「ご予約の桐生様でいらっしゃい
ますか?」


「あ、ハイ」


さすが、バッチリ把握されてるし。


ボーイとかにも、あたし達の素性
って知られてんのかな?


そんなことを考えつつ、あたしは
爽介と一緒に、案内されるまま
席についた。


――かなりの繁盛ぶりね。


思ってた通りではあるけど、
やっぱちょっと感心しちゃう。


パッと見、『ご予約席』の札が
置いてあるとこ以外、どこも
満席だし。


あたし達のテーブルの周りにも、
満足そうな笑顔で食事を楽しん
でる人達の声が、かすかに聞こ
えて来てた。


「本日は当店お勧めのコース料理
をご用意させて頂きますが、食前
酒のご希望はございますか?」
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