《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「これ……ボンボン・ショコラ!?」


そう。


プレートの上には、ひとつひとつ
パラフィン紙で覆われ、小綺麗に
並ぶボンボン・ショコラ。



あたしは、あまりの驚きに声が
出ない。


――どーゆーコト!?

なんで、サービスなんて言って、
こんなのが出てくんのよっ??


「……これは、矢崎サンの作った
モンなのか?」


硬直してるあたしに代わって、
爽介がボーイに尋ねた。


その声は低くて、表情もかたい。

爽介も、相当驚いてるみたい。


「はい。

シェフ・パティシエ、矢崎の
オリジナルでございます。

先日HPでも公開させて頂いたの
ですが、この度矢崎が世界的な
コンクールに進出を果たしまして
、現在コンクール用スイーツの
開発まっただ中でありまして。

皆様にご意見を頂戴する試食を
兼ねて、試作品をサービスさせて
もらってるんです」


「試食……」


爽介の顔が皮肉に歪んだ。

苦笑としかめっ面の間みたいな、
なんともいえない表情。
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