《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「やってくれんぜ……ったく」


「は? 

あの、何か不都合が……?」


「あぁ、イヤ、ナンでもない。

サンキュ。頂くよ」


爽介はそう言って、ボーイに
さがるよう手で合図した。


あたし達の素性はゼンゼン知ら
ないみたいだったし、これ以上
込み入った話は避けたのかも
しんない。


ボーイが立ち去ってしばらくして
から、爽介は大きく息を吐いて、


「わざわざ招待状なんか送って
きたのは、コレか」


「――じゃぁ、やっぱり……?」


「あぁ。

挑戦状のつもりなんだろ。

もしくはアレ。
宣戦布告ってやつ?」



――宣戦布告。




試作品とはいえ、手のうち明かして。


それでも、勝つ自信があるって
こと?


『これを越えるモノを作れる?』


そう、言いたいの?



なんか、あなどれない人だとは
思ってたけど。


……やっぱり、ただのパティシエ
じゃなかった、ってことか。



「どーすんの、爽介?」


あたしはジッと爽介の目を見て
尋ねた。
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