《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「さて、どーしような」


食べるか、食べないか。


きっとその結果を、矢崎さんは
あたし達が帰った後、チェック
するに違いない。


てゆーかもしかしたら、どこか
からコソッと見てるかもしん
ないし。


つまりどーするかが、あたし達
から矢崎さんへの返事になるって
コト。




―――だったら。




「食べましょ、爽介」



キッパリと、あたしは言った。


爽介が『えっ』って感じで、
ほお杖ついてた顔をあげる。


でもそれは反対だからじゃない。
驚いただけ。


いきなりの展開でビックリした
けど、あたしが言わなくたって、
爽介もきっとそう決断したはず
だもの。


だから今回は、あえてあたしが
先に言ってみた。


いつも、あたしが爽介に背中
押されてばっかりだから。


「頂きましょ。

だってここで手をつけないで
帰ったら、おじけづいたと思われ
るわよ」


売られたケンカは、買うっきゃ
ない。
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