《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
―――あのふたりって、そーゆー
カンケイだったんだ――。
一定の距離を保って歩きながら、
呆然とその姿を眺めるあたしの
視界の中で。
ふたりは通りの歩道と車道の境に
立つ街路樹の下で立ち止まり、
二言三言、笑って言葉を交わした。
そして、矢崎さんが車道に向かっ
て軽く手をあげて、タクシーを
停める。
一緒に乗り込むのかと思ったら、
タクシーに乗ったのは松岡さん
ひとりで。
ドアが閉まっても、松岡さんは
窓越しに矢崎さんに手を振ってた。
矢崎さんも笑顔で手を振って、
やがて、タクシーはゆっくりと
走り出す。
矢崎さんはしばらくの間それを
見送って……。
そしてクルッと方向転換すると、
人の流れに逆らって、再び歩き
出した。
そう……行き交う人の流れとは
逆に、人ゴミを縫うように。
明白な意思を持って……こっち
に、向かってきてる!?
ギクッとして立ち止まったあたし
の少し前で。
カンケイだったんだ――。
一定の距離を保って歩きながら、
呆然とその姿を眺めるあたしの
視界の中で。
ふたりは通りの歩道と車道の境に
立つ街路樹の下で立ち止まり、
二言三言、笑って言葉を交わした。
そして、矢崎さんが車道に向かっ
て軽く手をあげて、タクシーを
停める。
一緒に乗り込むのかと思ったら、
タクシーに乗ったのは松岡さん
ひとりで。
ドアが閉まっても、松岡さんは
窓越しに矢崎さんに手を振ってた。
矢崎さんも笑顔で手を振って、
やがて、タクシーはゆっくりと
走り出す。
矢崎さんはしばらくの間それを
見送って……。
そしてクルッと方向転換すると、
人の流れに逆らって、再び歩き
出した。
そう……行き交う人の流れとは
逆に、人ゴミを縫うように。
明白な意思を持って……こっち
に、向かってきてる!?
ギクッとして立ち止まったあたし
の少し前で。