《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
『自由』。

『夢』。

『希望』。



思いつくまま、スケッチブックに
単語を書き留めた。



「――まるで小学生の作文だな」


いつのまにか電話を終えたらしい
貢が、背後から覗き込んできて
一言。


「身も蓋もない言い方しないで
よ。真剣に考えてんだから。

で、待ち合わせのお相手は?」


「もう少し遅れるらしい。

まったく、急いで片付けして出て
きたのが意味なしだ」


「ご愁傷さま。

まあ、仕方ないじゃない」


あたしの慰めに貢は軽くため息を
ついて、あいてたあたしの隣の
席に座る。


……って、誰と待ち合わせか
しんないけど、いいのかな?


あたしの心配をよそに、貢は店員
に声をかけると、さっきまで
座ってた席からドリンクと伝票を
移動させるよう頼んだ。


そして椅子の背もたれに深く
背中を預けて、


「まったく……どこまでも人を
振り回すのが好きだな……」
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