《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「そうじゃなくて。

純粋にこの間のお詫びも兼ねて、
食事でもどうかなって思ってさ」


「けっこうです」


深く考えるより先に、断り文句が口をつく。


てゆーかお詫びってナニ?


別にそんなこと、して欲しいとも
思ってないんですけど。


あたしはそのままサッサと歩き
出したけど、矢崎さんは意外と
しつこくて、後を追ってついて
来た。


「待ってよ!

ホントに気にしてたんだ。

亜莉紗ちゃんこの間、僕の話で気
を悪くしたみたいだったからさ」


――ええ、悪くしたわよ。

だからもう、あんま関わりたく
ないんだってば。


「別に価値観の違いであって、
口を出す気もないんで、お気遣い
は不要です」


そっけなく言ってズンズン歩を
進めるあたしに、矢崎さんは
クルッと前方にまわり込んで、


「つれないな。

食事だけでも桐生クンに怒られる
のか?」


「は?」


ナニそれ?
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