《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

踏みにじられた花

     ☆☆☆☆☆



「どうしたのアリィ?

なんか最近、元気ないね?」


仕事が終わって、着替える前に
休憩室でコーヒーを飲んでたら。


同じくまだ制服姿のマッキーが
入ってきて、そう、あたしに声を
かけた。


「え? そう?

そんなことないと思うけど……」


なんて、ホントはウソ。


こないだの矢崎さんとの件以来、
どーにも心が晴れなくてテン
ション低くなってるのは、自分
でもよくわかってた。


でもそんなことマッキーには言え
ないし、ごまかすしかない。


マッキーは相変わらず控えめな
優しさの持ち主で、それ以上
深くは追求してこなかったけど、


「大丈夫?

なんかあったら、ボクでよかった
ら話聞くから、いつでも言って
よね」


そう言って、おひさまみたいな
笑顔で、フワリとほほ笑んだ。


そしてすぐさま、ハッと何かを
思いついたようにポンと手を
叩くと、


「そうだ。もし疲れてるんじゃ
なかったら、だけど」
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