《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
こっちからの確認事項なんかは、
マッキーがちゃんと新条さんから
指示をもらってあったから、特に
困ることはなかった。


用を終えてホッと一息ついて、
『ご飯でも食べていこっか』
なんて話しながら、事務局のある
ビルを出ようとしてたとき――。


「あら?

パティスリー・ルナの方達じゃ
ない?」


前方からの声に、ピタッと足を
止めるあたし達。


その視線の先に立ってたのは
――。


「松岡さん……!」


前に会ったときと同様、やたら
セクシーなスーツ姿の。


ホテル・エメラルド・ヴィラの、
松岡エミさん……。



松岡さんは足早にあたし達の傍
まで歩いてくると、


「お久しぶりね。

あなた方も事務局に?」


そう言って、ニッコリと笑う。


マッキーがためらうことなく
笑顔を返して、


「ええ、今終わったところです」


「そう。

マネージャーさんがいらっしゃる
のかと思ってたけど……」


「アハハ。

その予定だったんですけど、
急用で」
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