《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「……仕事中ですから、やめて
ください」
あたしは顔をしかめそうになるの
を必死で堪えて、押し殺した声で
返す。
「怒らないでよ。
今日はホントに偵察だから」
矢崎さんはおどけた調子で言って
、本当にケーキを何種類か注文
した。
とりあえず、あたしは仲間と
手早くそれを用意して、梱包し
終わったケースを矢崎さんに
渡す。
レジを打って、会計を済ませて。
――偵察だって言うんなら、
これでサッサと帰ってよね。
そんな気持ちを込めて、きつい
視線で矢崎さんを睨みつけたけど。
「聞いたよ。
エミさんと会ったんだって?」
……案の定というか、性懲りも
なくというか。
「だから、仕事中なんですけど。
話しかけられても困ります」
できるだけ周りには聞こえない
よう小声で言うと、矢崎さんは
『わかったわかった』と手を
振って、
「表の立て看板に貼ってある、
クリスマスケーキのポスター。
あれのことでちょっと聞きたいん
だけど、キミ、いいかな?」
ください」
あたしは顔をしかめそうになるの
を必死で堪えて、押し殺した声で
返す。
「怒らないでよ。
今日はホントに偵察だから」
矢崎さんはおどけた調子で言って
、本当にケーキを何種類か注文
した。
とりあえず、あたしは仲間と
手早くそれを用意して、梱包し
終わったケースを矢崎さんに
渡す。
レジを打って、会計を済ませて。
――偵察だって言うんなら、
これでサッサと帰ってよね。
そんな気持ちを込めて、きつい
視線で矢崎さんを睨みつけたけど。
「聞いたよ。
エミさんと会ったんだって?」
……案の定というか、性懲りも
なくというか。
「だから、仕事中なんですけど。
話しかけられても困ります」
できるだけ周りには聞こえない
よう小声で言うと、矢崎さんは
『わかったわかった』と手を
振って、
「表の立て看板に貼ってある、
クリスマスケーキのポスター。
あれのことでちょっと聞きたいん
だけど、キミ、いいかな?」